その2、代替療法を取り入れて、ケアする!

前回、自分でできるセルフケア対策として、「その1、誘因を見つけてケアする!」を特集してお送りしましたが、今回は、その2、「代替療法を摂りいれて、ケアする!」です。
閃輝暗点の治療法は、トリプタン系製剤を使用した薬物療法がありますが、副作用や薬代が高いといった弊害があり、頭痛薬や鎮痛剤はなるべく飲みたくない、避けたいと思っている患者さんが多いようです。
単なる薬物投与では根本的な治療にはならないと、感じておられる方も少なくありません。
また、「閃輝暗点のみ頭痛がない」のケースでは、頭痛がないので治療法がありません。これが今の西洋医学の限界であると認識せざるを得ません。
「薬を使わないで自分でできる対策はないのでしょうか?」といったご質問や問い合わせが多くあります。
西洋医学で治せないとなれば、他の治療法を選択肢に取り入れることを考えなければなりません。
では代替医療とはどのようなものがあるのでしょうか?

●代替療法とは!?
代替療法または代替補完療法とは、現代西洋医学には限界があるため、それを補う医療のことで西洋医学以外の医療のことです。
病院での治療を受けながら、他の民間療法や伝承療法を受けておられる方はたくさんおられます。またこれから自然療法を受けてみたいと思われる方も多いようです。
世界中で多種多様な代替療法があります。
●東洋医学・・・・・・・ 鍼・灸、太極拳、ツボマッサージ、ハーブ療法
●インド哲学・・・・・・・ヨーガ、アーユルヴェーダ、
●西洋民間療法・・・・・・ホメオパシー、ナチュロパシー
●チベット仏教伝承医学・・・・・瞑想
●心理療法・・・・・・・・瞑想、催眠、バイオフィードバック、イメージ療法、
●身体療法・・・・・・・・カイロプラクティック、オステオパシー、マッサージ、フィットネス、
●食事養生療法・・・・・・機能性食品、サプリメント、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食養生法、
●機能性栄養学療法・・・・・・オーソモレキュラー療法(栄養療法・分子栄養学・分子整合栄養医学)
●エネルギー療法・・・・・外気功、セラピューティックタッチ、スピリチュアルヒーティング、

自分でできるマッサージ療法
●痛いところを冷やす!
頻繁に片頭痛が起こる場合、こめかみや、後頭部の首の付け根のあたりを、アイスノンや保冷材、氷などで冷やすなどの対処法がベストです。アイスノンなどがない場合は、ハンカチやタオルを水で濡らして冷たくして、痛い部分を冷やしてください。
患部を温めたり、もんだりすると逆効果になります。ですから、片頭痛のある時は入浴は控えてください。
片頭痛は頭の左右どちらか片方が痛むものと思われがちですが、両側共に痛むケースも多く約50%が両側共に痛みが出ます。その両側のこめかみをアイスノンなどで冷やします。
キラキラが視界から消えて、頭痛が始まる直前に額や、こめかみ、おでこ、後頭部をアイスノンなどで冷やします。またまぶたの上から冷やすのも効果的です。
入浴、運動、マッサージなどで、体を温めてはいけません。お酒もNGです。血管をますます拡張させることになり、痛みが増すこととなります。
●ツボを押す!
片頭痛による、側頭部や前頭部、頭頂部の痛みに効果的なツボを押す療法です。

手三里(てさんり)
ひじを曲げたときにできる横ジワから
手首に向かって指3本分のところにあるツボ
肩こり、寝違いなどにも効果的です。

合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が合流する部分から、少し人差し指側。
「万能のツボ」とも言われ、頭痛・生理痛・歯痛・肩こりなどに効果的です。

崑崙(こんろん)
くるぶしの外側とアキレス腱の間にあるくぼみ。
頭痛、めまい、吐き気、腰痛、足のむくみなどに効果的です。
足臨泣(あしりんきゅう)
小指と薬指の骨が合流するあたり。
頭痛、首や肩のこり、月経不順などに効果的です。
●ツボを押す方法と注意点
ツボを押す方法は、手のひらや親指で気持ちいいと感じる程度にやさしく押してください。
呼吸に合わせて押すとより効果的です。
1回6秒程度のリズムで息を吐きながら少しずつ圧力をかけ、そのまま2秒キープし、今度は吸いながらゆっくり圧力を抜いていきます。
ほっカイロや蒸しタオルなどでツボを温めるのもおすすめです。
こんな時は、ツボ押しNGです。
●食事の前後1時間
●お酒を飲んだ後
●入浴の直前・直後
●押したい部分に、痛みや腫れ、熱がある場合
●閃輝暗点に良いとされるハーブ・サプリメントを摂り入れる方法!
次回のブログ予告です。
次回の自分でできるセルフケア対策は、「その3、サプリメントを活用して、ケアする」です。
代替療法の中に、「食事養生療法」と「機能性栄養学療法」という代替療法があります。
生活環境や、生活習慣を改めて食生活を見直すといった意味があります。「三大栄養素」や「ビタミン」「ミネラル」が不足すると欠乏症になり、身体にさまざまなトラブルが生じます。足りない、不足しがちな栄養素は食事だけでは補えません。この食事療法によって薬用植物ハーブ・サプリメントを積極的に摂取することを推奨しています。
その3、「サプリメントを活用して、ケアする!」は、こちらをご覧ください。