N・K様 36歳 男性≪空港会社勤務)から、送られて来ました閃輝暗点のイメージ画像です。

N・K様 36歳 男性(空港会社勤務)から送られて来た「閃輝暗点」のイメージ画像です。

「特集」閃輝暗点の原因について

「閃輝暗点の片頭痛(偏頭痛)」最新の治療法、予防法と改善方法は?

 

突然、視野の一部が見えなくなる!?

キラキラ、ギザギザの異様な閃光がみるみるうちに拡大して、視野全体に広がって目が見えなくなる!その後、強烈な頭痛が襲ってくる!

このような症状を、「閃輝暗点(せんきあんてん)」または、「閃輝性暗点(せんきせいあんてん)」、「光輝性暗点(こうきせいあんてん)」と呼ばれています。

 

なぜ、異様なギラギラの閃光が現れるのか?「閃輝暗点を前兆とする片頭痛(偏頭痛)」とは、いったいどのような病気なのでしょうか?「閃輝暗点」の原因とは?最新の治療法、改善方法から予防法まで、よくある質問にお答えする最新情報を特集して、閃輝暗点治療の今を、詳しく解説します。

 

閃輝暗点の症状、原因、治療法について詳しく解説します。

インデックス(目次)

  ◯閃輝暗点の症状とは?

  ◯閃輝暗点の原因は?誘因とは?

  ◯閃輝暗点の治療法は?

  ◯閃輝暗点の対処法は?

  ◯閃輝暗点の治療薬と予防薬

   スマトリプタンの副作用は?

   イミグランの副作用は?

  ◯閃輝暗点の改善方法は?

  ◯閃輝暗点のみ頭痛がない、30代 40代 50代

  ◯閃輝暗点と、セロトニン

  ◯閃輝暗点と、更年期

  ◯閃輝暗点と、ピル、避妊薬は禁忌!?

     ◯閃輝暗点、女性に多い理由は?


◯「閃輝暗点」の症状とは?

視界に、太陽や強い光を見た後の残像のような黒い点が現れ、その後キラキラ光る点が現れる。その光は見る見るうちに拡大していきます。
     「閃輝暗点」の画像・イメージ図

 

それまで、普通の仕事や生活をしていた人に、突然、

視覚障害が起こります。

景色がゆがんで見え、視界の一部がゆらゆら動いたりして、視界の半分が見えなくなります。(視野欠損)

視界の真ん中あたりに、まるで太陽や強いライトを直接見た後の、残像のような黒い点が現われ、目の前が真っ暗になります。(暗点)

その中に小さく光るキラキラした点が現われます。

(光視症)

その光る点はみるみるうちに大きく広がっていきます。(閃光)

 

半円状の三日月のように丸くなり、キラキラと光るギザギザした銀色のガラス片や、カミソリやノコギリの刃のようなもの、あるいはジグザグの幾何学模様が、カミナリ光線のようにチカチカしながら、光の環が視界いっぱいに広がっていきます。

万華鏡のようなその光の環は、まるで生きているようにゆらゆらと回転します。

このため視界の大部分が見えなくなってしまいます。

 

閃光の後に、強烈な片頭痛が起こり始めます。
 閃光の後に、強烈な片頭痛が起こります。

  

両目を閉じていてもこの光の環は見えます。

この閃光と暗点は40分から1時間くらい続いて、ようやく視界の外に出て消えて行きます。

そしてその閃光と暗点の症状が治まった直後から、強烈な片頭痛が起こり始めます。

 

頭が割れそうな、今まで経験したことがないほどの激しい片頭痛が2時間から4時間も続き、強烈な吐き気、嘔吐を伴います。

身体を動かそうとすると片頭痛の痛みが増すために、じっとしているか、寝ていることしか出来ません。

 

普段の生活に戻れる!?

このような「閃輝暗点」の症状は、ただちに生命に危険を及ぼすといったことはありません。

出血もありませんし、発熱を伴うこともありません。また感染や伝染することもありません。

 

これらの一連の症状が終わると、普通の健康体に戻って普段通りの生活に戻れます。

終わる時間に個人差はありますが、症状の治まった後は、身体面はもとより生活面でもなんら支障が生じることなく、今までと同じように仕事や家事といった、まったく普段通りの生活を続けることができるという点が、この病気の特異性であり特徴とも言えます。

 

誰にでも、起こります!

誰にでも起こり得る病気です!

比較的に女性に多いとか、十代で初めて発症する人が多いとか言われていますが、

男女ともに、また年齢に関係なく発症します。

頻繁に起こる場合、その頻度も個人差があります。若年の場合、週3回くらいと頻繁に起こります。

年を重ねるとともに回数も減り、2・3か月に1回、半年に1回、1年に1回と間隔も長くなって来るという例もありますが、しかし、完治することはありません。

70歳代、80歳代の方でも今もってなお、頻繁に起こるそうです。

 

この画像は、長崎県のM・S様(38歳、男性、旅行代理店勤務)よりの、メールに添付されて送られて来た「閃輝暗点」のイメージ画像です。同じ病気で悩んでいる方のためにという、本人様のご希望により画像を掲載しています。 

その他にも「閃輝暗点」の経験者の方々から、この病気で悩み苦しんでおられる人へのメッセージとして、同じ病気の体験談や、イメージ画像が送られてきています。別サイトに「特集」して掲載しています。

※注意 気分が悪くなる方は 見ないでください。


◯「閃輝暗点」の原因は?

 

 「閃輝暗点(せんきあんてん)」の発症機序(起こる原因、メカニズム)は、ストレスなどといったなんらかの誘因(ゆういん)で、脳の血管が収縮し、その後異常に拡張して一時的に血液の流れが変化し、脳内血管に影響を与える神経系の障害であると考えられています。

 

具体的には、ストレスを感じている緊張状態においては血管が拡張するため、血管を収縮させる神経伝達物質セロトニンが、そのストレスを緩和させる理由で多量に放出されます。すると大脳の後頭葉の視覚野(しかくや:見たものの位置や形状を認識する部位)の血管が収縮します。しかしそのセロトニンが消費され不足するため、逆に血管が急激に拡張し、血流の量が減少(虚血状態)することで、一時的に視野の一部が見えなくなります

さらに視神経の血管がけいれんを起こし、キラキラの閃輝(せんき)が現れると考えられています。

 

引き続き起こる「片頭痛(へんずつう)」の原因は、脳内の血管が何らかの原因で,セロトニンが放出され収縮しますが、その後セロトニンが不足すると、血管が異常に拡張すると共に、周囲にある三叉神経を刺激し、さらに血管壁に炎症、浮腫【むくみ)を起こすため、ズキンズキンと脈打つような拍動性の頭痛が起こると考えられています。

これらは、眼球の異常ではありません。脳内血管の神経病理学的な疾患です。

 

◯「閃輝暗点」の誘因を知る!見つける!

誘因をケアすれば、発症を防げる!?

誘因って、何でしょうか?誘因でスイッチONされて閃輝暗点が起こるの?原因と誘因は違うのでしょうか?

閃輝暗点の改善法を考えるうえで、このように原因と誘因の違いを知っておく必要があります。

原因とは、上記で解説しましたように発症機序です。機序とはシステム、しくみ、メカニズムといった直接的な意味です。

誘因とは、誘発する因子のことで、きっかけとなる出来事や食べ物、気候・季節、環境、精神状態、女性の生理などです。原因はほぼ同一ですが、誘因にはいろいろなものごとや状態があり、男女差や年齢差もあり、また本人だけの個人的なものもありさまざまです。

この誘因によってボタンが押され、スイッチがONされて同じ原因のメカニズムにより閃輝暗点が発症します。

誘因を見つけてそれを回避すれば、閃輝暗点発症の大半を防ぐことができます。

 

● 誘因について詳しい解説は、このサイト後方の「☆頻繁におこるようになったら!?」の中の「☐その3 誘因を知る!見つけて、きちんと対処する!」をご覧ください。 


閃輝暗点のみ 頭痛がないの場合

閃輝暗点のみ 頭痛なし 30代 40代

頭痛を伴わない閃輝暗点の場合

 「閃輝暗点のみ 頭痛がない 30代 40代 50代」の症例については、このページ下方にて詳しく解説しています。



◯間違いやすい眼の病気とは?

目が見えない! 視野が欠ける! 光が見える!  異物が見える!   このような「閃輝暗点」によく似た症状の眼の病気が あります。

目が見えない! 視野が欠ける!

 光が見える! 異物が見える!

 

このような「閃輝暗点」の症状によく似た、

眼の病気があります。

 

●飛蚊症(ひぶんしょう)・・・・・

青い空、白い壁などを見たとき、目の前に黒い点、髪の毛のようなもの、または水玉のようなものが動いているのに気づくとがあります。この状態を医学的に「飛蚊症」と言います。

「飛蚊症」の種類は様々ありますが、一般的には「生理的飛蚊症(せいりてきひぶんしょう)」になる方が多いと言われています。

生理的飛蚊症」は病気ではなく、程度も軽く進行もせずほとんどが無害なものですので、放置しておいても良いと言われています。

※飛蚊症は病気ではありませんので、病名ではありません

 

●網膜中心動脈閉塞症(もうまくちゅうしんどうみゃくへいそくしょう)・・・

突然、急激な高度の視力低下が起こります。

眼底は網膜の血流が悪くなり浮腫(むくみ)を来たし、時間が経つと壊死に陥って視力は戻らなくなります。

片目だけのケースがほとんどですが、まれに両目に発症することもあります。

原因は、体内にできた血栓が網膜に流れ込む最も太い動脈(網膜中心動脈)に詰まって、血液の流れをせき止めてしまうことから起こります。

発症後なるべく早く治療を必要とする救急疾患です。速やかに眼科を受診してください。

 

 

●網膜剥離(もうまくはくり)・・・

飛蚊症などで見えていた異物の数が、急に増えた場合などや、ピカピカ光って見える症状が出た場合は、「網膜裂肛(もうまくれっこう)」が発生した事が疑われます。

「網膜裂肛」は「網膜剥離」の前兆です。

網膜は像が映るフィルムのような部分で、膜が剥がれて物が見えなくなる状態になります。

 速やかに、眼科を受診してください。

 間に合えばレーザー手術など適切な治療で完治します。

 

 

●光視症(こうししょう)・・・

急に振り向いたときや、顔を振ったときに、視野の周辺でピカッっとした光が見えたり、光の玉のようなものが瞬間的に流れるように感じられることがあります。

 このような眼球の症状を「光視症(こうししょう)と言います。

 これは眼球の網膜が硝子体に引っ張られる物理的な刺激が原因で起こります。

 本来、硝子体は眼球の中に十分満たされているのですが、硝子体が変性し萎縮すると後部硝子体剥離が起こり、網膜との間がはがれて水に置きかわります。

 顔を振った時に硝子体が揺れて、一部癒着している部分で網膜を引っ張るために、それを光として感じてしまうというわけです。

 癒着が取れれば光は感じなくなります。まれに網膜が引っ張られるために網膜裂孔が出来て網膜剥離になることがありますので、光視症に続いて黒い点がたくさん飛んで見えたり、視野の中に部分的に見えない所が現れたりしたら、早めに眼科に行かれて眼底の精密検査などを受けてください 

 

●緑内障(りょくないしょう)・・・・・

緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され視野(しや、見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇が原因の一つと言われています。

眼の中心をややはずれたところに暗点(見えない点)ができます。

初期は自分自身で異常に気付くことはありません。

さらに、暗点が拡大し、視野の欠損(見えない範囲)が広がり始めます。

中期から末期になると、視野はさらに狭くなり(視野狭窄)視力も悪くなり、日常生活にも支障を来たすこととなります。さらに放置すると失明に至ります。

●黄斑変性症(おうはんへんせいしょう)・・・・・

網膜の中心部である黄斑部(おうはんぶ)に障害が生じ、見ようとするところがゆがんで見えたり、真ん中

が暗くなり見えなくなったり(中心暗点)視力が著しく低下します。(01以下)

進行が早いと、発症から数か月で失明に至る場合があります。 

欧米では成人の失明原因の第1位となっています。

日本でも罹患者が近年著しく増加しています。      

 

上記のような症状は、片目だけに現れます。両目に同時に発症することはありません。従って片方ずつ交互に目を閉じても、両目ともに異物が見えたり、両目を閉じていても光が見えるといった症状ならば、眼球の疾患ではないということがわかります。つまり「閃輝暗点」は眼の病気ではなく、脳の血管神経病理学的疾患ということになります。しかしながら、いずれにしてもしろうと判断は禁物です。まずは、眼科にて専門医の適切な診断を受けてください。

※注意 両目ともに視野が欠けるといったケースは、脳梗塞・脳腫瘍・脳内出血の可能性があります。速やかに救急車を呼ばれて、緊急治療を受けてください。

  


◯「閃輝暗点」の診断方法は?

慢性頭痛の国際診断基準(ICH)による診断

まずは眼科で受診して、その眼科医の紹介で神経内科、脳神経外科、頭痛外来などで、適切な診断・治療を受けてください。

「閃輝暗点」は眼球の疾患ではなく、脳内血管の神経病理学的な疾患ではないかと思われると述べましたが、ではなぜ初めに眼科を受診されることをお勧めするのかと言いますと、閃輝暗点の初期には、視野に欠損が生じます。

一時的とはいえ眼が見えなくなるので、まずは眼科で、眼球や網膜などに異常がないことを確認することが、先決であるということです。

そして内科や神経科では、まだ経験の浅い若い先生には、この「閃輝暗点」の事をあまりご存じではない医師が少なからずいらっしゃいます。

レントゲン、MRI,CTスキャンなど検査ばかりされた挙句、「異常なしです。」と回答されたり、「メニエール病」と診断されたりという場合があります。

そこで眼科からの紹介の手順を踏めば、内科にもわかりやすいということです。

これまで閃輝暗点は特有の症状であるため、医師も判断しづらかったのですが、2013年(平成25年)に慢性頭痛の国際診断基準:International Classification of Headache(ICH)が制定されてより、決め手となる症状がはっきりして、診断がつきやすくなりました。 

出典:慢性頭痛の診療ガイドライン2013(日本頭痛学会)より

 

治療のスタートは、正しい診断から。

眼科を開院されている開業医であれば、「閃輝暗点」について、知識も経験も豊富な先生方が多いので安心です。また、上記のような眼球の疾患ではないということが明確になります。

検査で、重篤な病気でないことが分かれば、精神的にも楽になります。その後、内科で専門科による適切な診断と、治療を受けてください。

治療のスタートの第一歩は、正しい診断から始まります。まずは自分の病気は何なのか?進み具合の程度は?といった、自分の病気の現状を把握し、見極めることです。 そうすれば、これからの治療なり、進行を防止する対策に専念することができます。

 

 

眼科への受診を勧める、もう一つの理由。

閃輝暗点と間違いやすい眼の病気があるため、まずは眼科への受診を勧めていますが、眼科に行かれたほうが良い理由がもう一つあります。それは「緑内障」の早期発見です。

緑内障の患者さんに、「片頭痛持ち」の人の割合が多いという報告があります。

閃輝暗点の症状のある方は、必ず眼科を受診してください。

緑内障は、日本では中途失明の原因の第一位となっている重篤な眼の疾患です。

緑内障は早期に発見されれば、進行を遅らせる治療が受けられます。

検査は簡単で時間もかかりません。眼科医は、上記画像のように眼を見ただけで診断できます。

(検査だけですと、保険が適用されない場合があります。その医療機関にて確認してください。)


◯「閃輝暗点」の治療法は?

ギラギラの光の環を回避する治療法はあるのでしょうか?

閃輝暗点の治療法について

 「閃輝暗点」の治療のスタートの第一歩は、専門医による正しい診断から始まります。

必ず、専門医のいる医療機関にて診察を受けてください。

「閃輝暗点を前兆とする片頭痛」と診断され、病名が決まりますと、治療法も治療薬も決まってきます。

ですが、残念ながら「閃光」と「暗点」が起きないようにする治療法は、今の西洋医学では確立されていません。

現在の西洋医学医療分野において、今のところ「閃輝暗点」は片頭痛の前駆症状、あるいは前兆であるとの捉え方しかされていません。

どの医学書や医療専門書などの文献、出版や出典にも、頭痛の治療法は載っていても、ギラギラ、ギザギザの光の環「閃光」が、出ないようにする治療法は載っていません。光の環を回避させる治療法は、残念ながら21世紀の今日においても、現在の西洋医学では、確立されていないのが現状です。すなわち、現在西洋医学での「閃輝暗点」の治療は、頭痛薬による治療しかないということになります。 

そこで、まずは薬物療法としての「閃輝暗点」の後に起こる強烈な「片頭痛」を治す治療方法を解説します。また治療を受ける際の注意点などを詳しく説明していきます。

 


◯片頭痛の対処法は?

頭痛には、3つのタイプがあります。

 

「群発頭痛」

「緊張型頭痛」

「片頭痛」

 

閃輝暗点は「片頭痛」に分類されます。

2013年制定の、慢性頭痛の国際的な診断基準である国際頭痛分類第3版では、前兆の有無により、

「前兆のある片頭痛」と、

「前兆のない片頭痛」に細分類されます。

その前兆症状として一番多いのが、キラキラの光が見える「閃輝暗点」です。

閃輝暗点は片頭痛の中でも特有の症状で、片頭痛の患者の約40%を占めているとみられています。片頭痛(migraine)という名称の由来は頭の片側が痛むこととされていますが、実際には片頭痛患者の40%以上が両側性の頭痛を経験しています。

 

「片頭痛」は、正式な医学用語は ”片頭痛”を使用し、医療関係者、医療従事者は「片頭痛」と表示します。学術誌、医学専門誌など、医学分野における関連書では「片頭痛」が正式な表記となります。パソコンのワード変換で「偏頭痛」と出ることもありますが、それは間違いです。

 

緊張型頭痛は、血流の滞りによる筋肉の緊張で起こることから、入浴や軽いストレッチなどで体を温めることで、血流が良くなって痛みが緩和されます。しかし「片頭痛」は対処法がこれとはまったく異なります。血管の拡張により生じる神経の痛みですから、温めてはいけません。入浴などで体を温めるとますます血管が拡張し、痛みが悪化することになります。

 

 片頭痛の、救急的速やかな対処法は?

⦿こめかみを冷やす。

こめかみや、後頭部の首の付け根のあたりを、アイスノンや保冷材、氷などで冷やすなどの対処法がベストです。

⦿ 光や音による刺激を避ける。

強烈な光や高音に敏感に反応して、痛みが増すとも言われています。このような刺激を避けるようにしましょう。

⦿ 安静にする。

とにかく動かないで、じっと安静にして寝ていることです。動くと痛みが増すため、片頭痛が始まると動けなくなって、その結果、仕事や家事、子育てなどの日常生活に、支障が出てしまうことがあります。

⦿ 頭痛薬を飲むタイミングが大事です。

「ギラギラ」が消えたころ、頭痛が起こる直前に薬を飲むのが最も効果的です。片頭痛は時間が経つとアロディニアが起こり、脳の痛みが過敏になり頭痛薬が効きにくくなります。ですから服用するタイミングがとても大切です。ただし、薬の効き方には個人差があります。数分で効き始める人もあれば、数時間かかる人もいます。

  

 

 

◯片頭痛の治療薬

 

◯片頭痛急性期治療薬として

エルゴタミン製剤(市販名:クリアミンA、ミグタミンA、ヘクトM、カフェルゴット他)

トリプタン系製剤 スマトリプタン ゾルミトリプタン(市販名:イミグラン、ゾーミック、レルパックス、マクサルト、アマージ、その他錠剤・点鼻液)

 

◎ 2001年(平成13年)に新しく認可された、片頭痛の専門薬、特効薬とも言うべき新薬トリプタン系製剤の登場により、片頭痛の効果的な治療ができるようになりました。それ以降は、片頭痛による日常生活(QOL:生活の質)の阻害は、軽減できるようになりました。

 

◎ しかしこれらの治療薬には、残念ながら重篤な副作用が見られます。

服用後に吐き気がしたり、寝つきが悪くなったり動悸がひどくなるといった副作用が報告されており懸念されます。大量の服用、もしくは長期に飲み続けると血流障害を起こし、手足の先がしびれたり、チアノーゼを起こして血の気がなくなったりします。使用される場合は、医師と充分相談の上服用してください。

 

◎ またトリプタンは薬価が高いことでも知られています。1錠1,100円で、保険適用されて3割負担でも1錠330円となり、他の頭痛薬に比べると高価な印象はあります。 

 

     

◯片頭痛予防薬として   

急性治療のみで片頭痛発作が改善しない場合、予防薬を使うことができます。

予防薬の使用が検討されるのは、次のような条件があります。

●発作が月に2回以上ある。6日以上あるなど回数が多い。

●月に1回程度でも頭痛の持続時間が長く日常生活に支障がある。

●トリプタンやNSAIDsなどの治療薬が効かない。

●片頭痛を起こすことに対する不安が強い。

これらの条件に当てはまり、本人が希望する場合に検討され、医師の判断で処方されます。

代表的な予防薬として、塩酸ロメリジン(市販名:テラナス、ミングス他)カルシウム拮抗薬、抗てんかん薬、β遮断薬、抗うつ薬などです。

予防薬の効果を見るには2~3か月以上続け、改善が見られない場合、薬の変更が検討されます。頭痛の回数の減少や、痛みの程度の軽減が3~6か月続くといった改善が見られたら、徐々に予防薬の量を減らしていき、中止します。

  

※ この予防薬には、吐き気やめまい、ふらつき、全身倦怠感といった深刻な副作用懸念されます。使用される場合は、医師と充分相談の上服用してください。

 ※ ここでいう予防薬とは、あくまでも病院で医師の診断を受けて処方される薬です。市販薬はありません。頭痛を予防する薬で、閃輝暗点の予防はできません。

 

  

※注意!トリプタン系使用不可の方 

トリプタンには、拡張した血管を元に戻す作用により、血管を収縮させるため、

次のような方は使用できません。ご注意ください。

トリプタン系が使用不可の方

  脳梗塞・狭心症など、血管が収縮すると発作が起きる可能性のある病気を持つ方

  重度の高血圧の方

  肝機能が低下している方

  てんかんがある方

※トリプタン使用不可の方には、非ステロイド系抗炎症薬で痛みを抑えます。

医薬品の使用に関しては、専門医の指示に従って使用してください。

 

 

※注意 妊娠・授乳中の服薬について

上記のような治療薬や予防薬は妊娠中は禁忌です。使用してはいけません。

またこれから妊娠を望む人も使用してはいけません。

しかし、やむを得ず服用する場合、心配なのが副作用ですが、医師から十分な説明がなされないといった不満が生じることがあります。そのような妊娠中や授乳中の治療薬の服用について、相談を受け付ける専門の情報機関があります。

 国立成育医療研究センター  http://www.ncchd.go.jp

 あなたの悩みやご相談に専門の医師や薬剤師が応じてくれます。


◯初めて発作が出た場合の、対処法!

 

 

 

 

初めて発作が出た場合、また頻繁に出るようになった場合の、対処法を考えておきましょう。

 

  初めて発作が出たら!?

一時的に目が見えなくなるため、発作の途中でも、発作が治まってからでも良いですから、なるべく早く、眼科のある総合病院にて診察を受けること。

総合病院が近くになければ、開業医の眼科にて受診する。

眼球の疾患ではないことをしっかりと確認されたら、神経内科、脳神経外科、内科クリニックを受診してください。眼科医から紹介される場合もあります。

「閃輝暗点です。」との診断を受けたら、治療法は内科の医師の指示に従ってください。また、脳梗塞や脳腫瘍の疑いもありますので、医師の指示に従って、血液検査、MRI,CTスキャンなど適切な診察を受けてください。

「閃輝暗点」以外の、何か他の病気がないかは重要なことです。必ず確認しましょう。

診察が済んだら症状に合った頭痛薬を、内科の医師によって処方されます。 

 

◯最寄りの専門科を検索できます。

どの病院が良いか?どこにあるのか?をすぐ検索できるサービスがあります。

日本頭痛学会のホームページで、自分の地域の「認定頭痛専門医」を探せます。

日本頭痛学会:http://www.jhsnet.org/ichiran.html

 

 


◯頻繁に起こる場合の、対処法!

眼が見えなくなったり、光のギザギザが視界全体に広がるという「閃輝暗点」特有の症状を完治させる治療法は、まだ確立されていません。

ですから病院での治療は、頭痛薬を処方される薬物療法だけとなります。

 

そこでここからは、閃輝暗点の後に起こる片頭痛を緩和して苦痛を取り除く頭痛薬での対処法

と、薬を使わない非薬物療法をご紹介し、その注意点を解説します。

  

□ その1 頭痛薬を飲むタイミング

片頭痛の治療薬として、主に頭痛治療薬トリプタン系の内服薬を処方される場合が、一般的で多くなりました。しかし内服薬を効果的に用いるためには、飲むタイミングが重要です。頭痛が起きる前に飲んでも、また痛みが本格化してから飲んでも効果はありません。最も効果的なのは、光のギザギザが消えたころ、頭痛が始まる直前に服用することです。


頭痛薬を飲んで頭痛になる!? これを「薬物乱用頭痛」と言います。

【薬の副作用について】       

 頭痛薬を飲んで頭痛になる!?

「薬物乱用頭痛」!?

「閃輝暗点」の症状が出るたびに、頻繁に頭痛薬を服用していると、神経細胞の感受性が変化して、少しの刺激でも痛みを感じるようになり、薬が効かないため、さらに薬の使用量が増えるという悪循環を来たします。頭痛があるたびに薬を使い続けていると、使用過多による新たな頭痛が起こることになります。この状態を「薬物乱用頭痛」、あるいは「薬物誘発性頭痛」と言います。つまりは、頭痛薬を飲んでさらにひどい頭痛を引き起こしてしまうのです。

しかし、医師や薬剤師は患者さんが使用過多にならないように、薬剤を制限して出しているのになぜ「薬物乱用頭痛」になるのでしょうか?それは、自分の判断で一般市販薬の頭痛薬を使用することが原因で起こります。効きが悪いのでもっと強い市販の鎮痛薬を飲む、あるいは鎮痛薬を飲むことが習慣化している人の場合などが「薬物乱用頭痛」になります。特に片頭痛のある方にこの傾向が見られます。このようなことにならないためには、医療機関を受診して、頭痛薬の量や、飲み方などを医師や薬剤師に相談されることをお勧めします。


  その2 痛い部分を冷やす

片頭痛は頭の左右どちらか片方が痛むものと思われがちですが、両側共に痛むケースも多く約50%が両側共に痛みが出ます。その両側のこめかみをアイスノンなどで冷やします

また後頭部を冷やすのも効果的です。

入浴、運動、マッサージなどで、体を温めてはいけません。お酒もNGです。血管をますます拡張させることになり、痛みが増すこととなります。

 

  その3 誘因を知り!見つけて、きちんと対処する!

誘因にはさまざまなたくさんの種類があります。誘因とは、誘発因子といって、発症するきっかけのような出来事、食べ物、気候・環境の変化などです。それぞれ人によって異なります。

例えば、仕事上や日常生活におけるストレスが溜まって閃輝暗点が発症したとします。この場合ストレスが溜まるというメンタルの不調がきっかけ(誘因)となり、そこでスイッチONとなり、脳内血管が異常に収縮、拡張して周りの神経が炎症を起こすというメカニズム(原因)が発生して閃輝暗点発症となります。このように「原因」と「誘因」は別々と捉えて、それぞれ対処法を考えましょう。

ところが、逆に仕事が終わり一息ついて緊張がほぐれ、解放感でホッとした時にいきなりキラキラが出始めて、楽しいはずの週末が台無しになったという経験をされたという例が多くあります。このケースでは解放感が誘因となり、スイッチONとなり発症したものと考えられます。

なぜ?どうして?それは真逆なことではないのかしら、、、?

ストレスと解放感では、まったく正反対のことじゃないの、、、?

この例のように、誘因には想定外、常識外と言ったさまざまなものごとや状態がありますが、いったんボタンが押されて、スイッチONとなれば同じ原因メカニズムで閃輝暗点が発症するということがわかります。

 

片頭痛患者は比較的女性に多く、その80%が女性ですが、誘因の出方は男女差や年齢差もあります。

仕事で責任のある役職に就いたとか、家庭では子供の受験や親離れ、配偶者との関係、親の介護など、ストレスが重なることも誘因の出方に影響します。

 

日常の生活習慣の見直しにもつながります。誘因を知り、見つけてきちんと対処することが大切です。

閃輝暗点の誘因を見つけて、自分に合ったセルフケアをすることが予防になります。

【誘因リストと、その対処法】

 

  過度のストレス。またはそのストレスから解放されたとき。

極度に緊張しているときや、ストレスを感じている状態において、片頭痛が引き起こされる場合が多いのですが、その緊張から解き放されて、週末や休日でホッとしているときにも起きやすくなります。週末片頭痛、ウイークエンド片頭痛、土日頭痛などと呼ばれています。いつもの日常と違うリズムを感じて、もとのリズムに戻そうとするため副交感神経が活発化して、脳内血管が収縮し、また拡張することから発症するものと考えられます。休日でも普段と変わらない生活を心がけましょう。

 

  月経・生理による女性ホルモン分泌の変化。

「月経周期関連片頭痛」といわれるほど女性にとって生理が強大な誘因となっており、片頭痛を発症させます。なぜ片頭痛は生理の始まる1・2日前や、生理中2・3日の間に良く起こるのか。それは女性ホルモンの分泌量の変化や、分泌バランスの変化に関係があります。

ですから妊娠すると生理が安定するため片頭痛は起こらない。閉経すると生理がなくなるので片頭痛は起きない。というのがこれまでの定説でした。

医師がピルを患者に勧めるのは、常用することで生理痛や頭痛などを回避できるためです。

ですが近年は少し違う様で、妊娠中は頻度の減少や軽度になると言われていますが、変わらず頻繁に起こるという報告が多くあります。閉経後も更年期症状として起こるケースも多くあると言われています。

 

「経口避妊薬 ピル」の常用。

生理不順や、生理痛のため産婦人科よりピルを処方されているケースがありますが、ピルは強制的にホルモンバランスを変えるため、女性ホルモンに乱れが生じ、閃輝暗点や血栓症などが起こりやすくなります。

ピルの副作用の中でも、最も恐ろしいのが血栓症です。血栓症とは、血のかたまりが血管を塞いでしまう病気です。この血栓症によって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こし、死に至ります。

2005年(平成17年)12月、日本産婦人科学会、日本産婦人科医会編による、低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(第2版)(改訂版)によりますと、「服用が禁忌となる場合」の6)に、前兆(閃輝暗点、星型閃光など)を伴う片頭痛患者「前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中など)が発生しやすくなるとの報告がある。」と記載されています。日本頭痛学会においても同じ内容が発表されています。禁忌とはしてはならないという意味です。

このように閃輝暗点の患者には処方されないことになりましたが、低用量のピルであれば処方されるクリニックもあるようですので、婦人科の医師や内科の医師に充分相談の上使用してください。

 

●  喫煙。

喫煙は、活性酸素の発生原因となり、脳内血管を収縮させると言われています。さらに視神経への血液の循環に悪影響を与えることになり、片頭痛を起こしやすくなります。たばこは百害あって、一利なし。すぐにやめるべきです。

 

  人混み。騒音。高い音や大きな音。強い香水のにおい。

ショッピングモールなど人の集まる場所に出かけると片頭痛を起こすケースが良くあります。これは、人混み、騒音、高い音や大きな音、強い香水のにおいなどによって誘発されているものと考えられます。また性格的にいい加減な人よりも、まじめで責任感の強いタイプの人のほうが、人混みなどで音に敏感になり、騒音で不快感を感じやすく、誘因が重く出る傾向にあるようです。

 

 旅行。飛行機。列車。

片頭痛持ちは脳の感受性が高くデリケートでセンシティブなので、環境の変化に影響を受けやすく、旅先で頭痛が起こることがあります。飛行機や列車、バスの乗り物酔い、ホテルの部屋の乾燥、枕が変わると寝付けない、早起き(寝不足)、不規則な食事時間、歩き疲れなどストレスの積み重ねになります。

 

●  強い光・太陽光・強い日差し・まぶしいライト

パソコンやスマホのモニター画面のライトも誘因となります。ゲームのやりすぎなども。目を酷使すると目の周りや首・肩の凝りといった頭痛の誘因を引き起こします。1時間に1回、10分間は目を休めましょう。こまめにまぶたを閉じる、疲れたら目を温めるなど目のケアを忘れずに。

 昼間は強い日差しを避けるため、できればサングラスをする。(赤系が良い。青系はだめ。)

 

  気温・湿度・気圧の変化。雨の降る前。季節の変わり目。

低気圧が近づくと片頭痛が起こりやすくなることはよく知られています。雨季に片頭痛患者が増えるのは、低気圧によって脳内血管が収縮することが誘因となり発症するためと思われます。

また急な寒気も片頭痛を起こします。クーラーの効きすぎる室内で冷気が直接頭部に当たっている場合などで、頭痛が誘発されるケースもあります。直接当たらないようにするか、頭や首にスカーフを巻くなどして、冷気を防ぐと良いでしょう。

 

●  空腹時。

ダイエット中だと言って、朝食を抜いたり、食事の時間が不規則だったりして空腹の時間が長く続くと、血糖値が下がる(低血糖)ため脳内血管が拡張して片頭痛を起きやすくします。低血糖を避けるために、朝ごはんは必ずきちんと摂ること。一日三食同じ時間に摂れるよう心がけましょう。

 

●  寝不足・寝すぎ。

忙しくてもなるべく睡眠時間を確保する工夫をしましょう。片頭痛の誘因になる疲労やストレスを軽減させてくれます。でも休日に遅くまで寝すぎたりすると、日常の本来のリズムに戻そうとして、副交感神経が活発に活動することで血管が拡張して片頭痛を起こします。寝すぎても頭痛が起こるので休日でも気をつけましょう。 

 

● コーヒー・紅茶の飲みすぎ。

コーヒー・紅茶は適度にたしなむ程度であれば、むしろリラックスできますが、飲みすぎるとカフェインの過剰摂取となり、片頭痛を引き起こします。特に空腹時に飲みすぎないように。

 

● スパイシーな食べ物。(オレンジ、パイナップルなど)

酸っぱい食べ物は、眠気を覚ますのには良いですが、過剰に食べ過ぎると片頭痛を引き起こします。

 

 「チラミン」を多く含む食べ物。

チラミンとはチロシンから生成される微量アミンの一種で発酵食品に多く含まれます。神経刺激作用により、血管を収縮させる効果がありますが、過剰摂取の量によっては、肝臓が解毒しきれなくなり、体に蓄積されると血圧を上昇させ、片頭痛や吐き気を誘発する原因になりやすいと言われています。

「チラミン」を多く含む食べ物は次のような食品で「誘発食品」と呼ばれています。

⦿ チョコレート・ココア(カカオ食品)

⦿ チーズ(中でもチェダーチーズはチラミンを多く含みます)

⦿ ピーナツバター(USA国立医学図書館では片頭痛誘発食品として公表されています。)

⦿ ピクルス  ⦿ ヨーグルト  ⦿ キムチ  ⦿ ビール  ⦿ 赤ワイン

 

 

☐ その4 頭痛ダイアリーを付ける

誘因を見つけやすくするために、「頭痛ダイアリー(日記)」を付けましょう。頭痛ダイアリーを付けることで、頭痛をじっくり観察することで自分の頭痛を理解できます。そして自分の誘因がなんであるかを探して、それらをなるべく避けるようにしましょう。

自分がどんな時に片頭痛になりやすいかを見つけることは、とても重要なことです。

誘因を探して、それを避けることで片頭痛の発症を半分に減らすことができます。

そのための手段として、「頭痛ダイアリー」を利用されることをお勧めします。

 

日本頭痛学会のホームページアドレス http://www.jhsnet.org/

「頭痛ダイアリーをつけましょう」> 右サイドの下 >「頭痛ダイアリー」> ダウンロードができます。

 

 


◯「閃輝暗点のみ 頭痛がない」は、脳梗塞、脳腫瘍の疑いも!?

30代、40代、50代の「閃輝暗点のみ 頭痛なし」の原因について、

閃輝暗点のみ 頭痛なしの30代、40代、50代について解説します。
「閃輝暗点のみで頭痛なし」の症例について解説します。

  片頭痛にはさまざまなタイプがあります。

「前兆」の有無により、前兆のないタイプと前兆のあるタイプに大別されます。

その前兆にも、生あくびや空腹感、イライラ、手足のむくみ程度で済むタイプと、キラキラの半円状の閃光を見るタイプがあります。

その閃光を見るタイプが「閃輝暗点を前兆とする片頭痛」として分類されています。

閃輝暗点を前兆として、その後片頭痛が起こり嘔吐する。

閃輝暗点 → 片頭痛 → 吐き気、嘔吐。

この一連の症状が1セットと思われています。

ところが、「閃輝暗点」の前兆だけで、その後の「片頭痛」が伴わない「閃輝暗点のみ頭痛がない」という症例があります。

 

2013年制定の慢性頭痛の国際頭痛基準によりますと、国際頭痛分類第3版beta版(ICHD-3β)日本頭痛学会訳の中において、「典型的前兆のみで頭痛を伴わないもの」に分類されて収載されています。 このことからも比較的珍しい症状ではないということがわかります。

 

しかし、「閃輝暗点だけで片頭痛がない」の症状は、脳循環障害によって起こる場合があります。

40歳代からの中年以降の方で、「閃輝暗点」だけで、その後に「片頭痛」を伴わないケースは、

まれですが脳梗塞、脳動静脈奇形、脳腫瘍や、血栓による一過性の脳循環障害が原因である可能性があります。

特に脳梗塞の前兆の場合である、一過性脳虚血性発作だとしたら命にかかわることとなります。

 

20歳代、30歳代の方でも閃輝暗点だけで頭痛がないという方が、精密検査で血栓による、隠れ脳梗塞が見つかったという実例もあります。

このように「閃輝暗点だけで片頭痛がない」の症状が出た場合は、一度専門機関での頭部MRIの精密検査受けられることをお勧めします。

 

 ◆脳卒中や、脳梗塞を早く見つけるためのポイントを解説したサイトがあります。

   田辺三菱製薬(株) 脳梗塞ネット   http://no-kosoku.net


◯「頭痛がない」は、治療もない!?

「頭痛がない」は、医療機関での治療法もありません!

閃輝暗点のみ頭痛がないというケースで、脳循環障害の疑いがないか、念のために頭部MRIや、CTスキャンなどの精密検査を受けたけれど、まったく「異常なし」と診断されますと、医師からは「治療法はありません。しばらく様子をみて、何かありましたら、また来てください。」となります。

 

そして、頭痛がないので頭痛薬も処方されず、病院での治療は終了となります。

 

 冒頭で述べましたように、閃光と暗点の治療法はない、そして「頭痛なし」なので頭痛薬も処方されないということになります。

 

 「閃輝暗点のみ頭痛がない」の場合、原因が特定できないため病院での治療はできないということになります。

原因不明とみなされ、また日常生活に支障がない程度と判断されると、「病気ではない。」ということになり医師法や薬事法という法律によって、医師は治療ができないのです。

治療なしですから保険の適用もできないし、薬も出ません。 

「病院で治せない、、、?」

「病気ではない!?」

「ではどうすればいいの、、、?」

現代西洋医学医療の限界を感じて、「全てに見放されてしまった!」と途方に暮れることになるのでしょうか?

 

 


目や脳に問題がないのに、なぜ閃輝暗点が起きるのか?

目や脳に問題がないのに、なぜ閃輝暗点が起こるのでしょうか?

 

しかしこれで問題がない、放っておいて良いわけではありません。

突然起こる、あの閃光と暗点の不快でおぞましい現象の光景が、これからもずっと続くことになり、いつ起こるかわからないという不安におびえながら日々を送らなければなりません。

 

 

 閃輝暗点のみで頭痛は起きなくても、「閃輝暗点」を発症すること自体が脳内で実際に炎症が起こっている「片頭痛」の一部であり、脳内に起因する血管の異常に、なんら変わりはないというのが頭痛専門医の見解としてあります。

 問題の本質は、「目や脳に問題がないのに、なぜ血管が収縮し拡張し、血流が減少したり血管のけいれんで、閃光と暗点が起こるのか?」

つまり、大脳側に起因するなんらかの問題があるのではないかということになります。

そこで、ここからは脳内の血管に障害こそ与えないものの、何らかの影響を及ぼしているのではないかと思われる症状を、年代を問わず、男女ともに検証し、閃輝暗点の改善策を探っていきます。


◯片頭痛 女性に多い理由

〇 月経周期関連片頭痛

閃輝暗点の男女別発症率は、女性が80%と圧倒的に女性が多く、男性の約4倍と言われています。

その理由として、20代、30代の女性に月経時や月経中に片頭痛が起こりやすいのは、月経時に起こる卵胞ホルモン「エストロゲン」の急激な減少が強い誘因となっていると考えられるからです。生理周期に伴って片頭痛の症状が出るため、「月経周期関連片頭痛」とも呼ばれています。このように女性ホルモンが誘因となって、閃輝暗点の発症に大きく関係しているということです。

 

〇 閉経すると閃輝暗点は起きないの!?

妊娠中、出産、授乳中は閃輝暗点は発症しないという事例が多くあります。さらに閉経して生理がなくなった中高年女性には閃輝暗点の発生事例は少ないとされています。

しかし近年のデータでは、閉経して生理がなくなった50代、60代の女性で、頭痛のあるなしに関係なく、閃輝暗点が頻繁に発症する事例が多く報告されています。

「妊娠すると、生理が安定するため片頭痛は起きない。」と同じく、「閉経すると、生理がなくなるため片頭痛や閃輝暗点は起きない。」というのが今までの定説でしたが、どうも近年はその定説が崩れてきているようです。

考えられることは、閉経前後の更年期症状として、女性ホルモン分泌バランスが乱れて、脳内セロトニン量の減少が原因で発症するものと考えられます。

 

〇 女性ホルモンとセロトニンの密接な関係

閃輝暗点発症時には、脳内の神経伝達物質セロトニンの量が減少していることは確認されています。

女性ホルモンの中でも、卵胞ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少すると、セロトニンも減少します。

月経や排卵、妊娠、出産、そして閉経前後の更年期などで、女性ホルモンの分泌は影響を受けます。

上記で述べていますように妊娠したら閃輝暗点が起こらなくなるのと同じく、閉経して生理が止まることで、閉経後は閃輝暗点は発症しないというのがこれまでの定説でした。

専門家の見解もそれが一般的でしたが、最近の研究ではむしろ閉経後に発症する例も多く報告されています。その原因が、この女性ホルモンの分泌減少によるセレトニン量の減少によるものと考えられています。

 

〇 閃輝暗点と更年期

でも、まだ40歳になったばかりの女性にも、この「閃輝暗点」の症例が多いのはなぜでしょうか?

それは残念ながら、この症例も更年期による女性ホルモンのバランスの乱れに関与しているのです。

「閉経もしていないのに、更年期なんてまだ関係ない!」と思われるでしょうが、医学的には40代から更年期と言われます。(閉経の前後10年~20年を更年期といい、40歳代~60歳代の時期を指します。)

 つまり40歳になったばかりでも、更年期の入口に差し掛かっている状態、あるいはプチ更年期と言われる状態にあるといえます。

 

先に述べましたように、閃輝暗点発症時にはセロトニン量の低下、減少が確認されています。

このように、女性ホルモンとセロトニンの密接な関係が、更年期の女性に閃輝暗点の発症例が多い理由とされているようです。

 

〇 遺伝的な要因

片頭痛には遺伝的な要素があると言われています。

閃輝暗点の出る女性の約5割以上に母親や、あるいは祖母が閃輝暗点の経験者である例が多く見受られます。母親は軽症でまるで気が付かなかったけれど、母方の祖母がひどい片頭痛持ちだったというケースは多々見られます。

しかし、病気自体が遺伝するのかというとそうではありません。いわゆる体質遺伝といって、例えば「姿かたちや声が母親そっくり」とか、育った環境や好みが似ていることなどから、かかる病気も似てくるというわけです。

 

 

男性にも更年期があります。

 男性にも更年期があり、この場合においても、65歳以上、70歳代の方で体内ホルモンバランスの乱れにより、更年期症状としてこの「閃輝暗点のみ頭痛なし」の症状が頻繁に出ると言った傾向にあります。

 また頭痛のある場合でも、医師によっては「片頭痛は女性のもの」という先入観が強いせいか「緊張型頭痛」と診断されてしまうケースもあります。

体内ホルモンバランスは、脳内セロトニンなどの神経伝達物質ホルモンや、自律神経などの複雑な要素が複合的に絡み合って形成されています。自分の頭痛の症状を詳しく医師に話すことをお勧めします。

 

 

 


◯閃輝暗点の改善方法

閃輝暗点の改善方法として、2つのポイント。

 

ポイント① 閃輝暗点を引き起こす誘因を知って、正しくケアしましょう!

  誘因を知る!見つける!積極的にケアして、解消する!

片頭痛を引き起こす誘因を見つけて自分にあったセルフケアをすることが、閃輝暗点の改善方法のポイントです。誘因(誘発する因子)を見つけて、自分に合ったセルフケアをしましょう!片頭痛の誘因になっている生活習慣に気づいて改善することは、閃輝暗点発症の予防になります。

 

誘因を見つける方法について詳しくは、このページ上記にある「頻繁に起こるようになった場合の対処法」の中の「☐その3 誘因を知り、見つけて、きちんと対処する!」をご覧ください。

 

 

ポイント② 生活習慣を見直しチェック! 

健康で快適な生活を取り戻すために、これまでの生活習慣を見直しましょう。日常の生活を見直して正しく片頭痛に対処しましょう。無意識に行っていた習慣を、ほんのちょっと変えるだけで、片頭痛の緩和や、予防につながります。

 

○ 規則正しい生活を心がける!

朝日を浴びながら、ラジオ体操。日光に当たって有酸素運動やリズム運動をすると、片頭痛と深い関係のある脳内セロトニンを増やします。まぶしいと思ったら茶系のサングラスをしましょう。

 

  睡眠時間を意識的に確保する。

仕事や家事で睡眠時間を削りがち。睡眠は大切な休息です。充分な睡眠も、脳内セロトニンを増やします。

 

  食事は規則正しく栄養バランスを考えて!

朝ごはんはきちんと食べましょう。空腹時間が続くと低血糖になり、片頭痛になりやすくなります。偏食、暴飲暴食に気を付けて、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。よく噛んで食べることも、脳内セロトニンを増やします。通勤時間を利用してガムを噛むのも、セロトニンを増やす方法です。野菜、海藻、豆類などミネラルや、アミノ酸、ビタミンを豊富に摂りましょう。不足する栄養素はサプリメントで補いましょう。

 

◯パソコン、スマホの使用時間を減らす!

一日中、モニター画面を見るなど目を酷使すると、目の周りや首・肩の凝りといった片頭痛の誘因を作り出すことになり、スイッチONとなって片頭痛が発症します。1時間に1回は遠くを見て目を休める、こまめにまぶたを閉じる、疲れたら目を温めるなど目のケアを忘れないようにしましょう。

 

  たばこはすぐにやめましょう!

たばこに含まれるニコチンやタールは体に悪影響を及ぼす有害物質です。ニコチンには血管収縮作用があります。喫煙者のほとんどは、頭痛体質と言われています。

 

  亜鉛サプリ・薬草サプリを摂る!

閃輝暗点の発症原因の炎症を抑える抗炎症作用のある薬草ハーブサプリがあります。またセロトニンを作り出す栄養素があります。亜鉛・トリプトファン・マグネシウム・カルシウム・ビタミンB2などを毎日豊富に摂りましょう。これらの栄養素や、ミネラルが不足するとセロトニン欠乏になります。しかしミネラルやアミノ酸は食事で補うことはなかなかできません。そこで「亜鉛サプリ」や「薬草ハーブサプリ」といったサプリメントを、積極的に活用して閃輝暗点の発症を予防しましょう。

 


◯閃輝暗点に良いとされるサプリメント素材

閃輝暗点に良いサプリメントはキャッツクローがあります。

 

「キャッツクロー」:

学名:ウンカリアトメントサ

日本名:アカネ科カギカズラ

南米ペルーに自生する天然ハーブ樹木

キャッツクローは南米ペルー原産の樹木で、古代インカ帝国の時代から「痛み取り天然薬草ハーブ」として知られ、炎症や片頭痛の治療に用いられてきました。

根の皮や樹皮に含まれる複合アルカロイドが有効成分です。

アルカロイドとは、植物に含まれる塩基性物質の総称で、さまざまな薬理作用を持っています。

例えば、お茶やコーヒーにはカフェインが含まれていますが、これもアルカロイドの一種です。カフェインは眠気を覚まして、脳をスッキリさせる効果があります。また、強力な鎮痛作用を持つことで知られるモルヒネもアヘンのアルカロイドです。モルヒネはがん患者の痛みの治療薬として、今や世界中の医療機関で使用されています。

キャッツクロー由来の複合アルカロイドの中でも、オキシインドールアルカロイドは、リウマチや関節痛、腰痛などに有効ですが、片頭痛にも有効なはたらきがあります。

普段から摂取し飲んでおくことで、血小板からのセロトニンの過剰な放出を抑制し、片頭痛の前段階の血管収縮による閃輝暗点の発症をを予防すると考えられています。

さらにキャッツクロー由来の有用成分として、キノビック酸グリコシドがあります。

このキノビック酸グリコシドには、閃輝暗点のもう一つの発症原因とされる脳内血管の炎症を鎮める抗炎症作用があります。

炎症の原因となる発痛物質(起炎性物質)の、プロスタグランジン(PG)や、ヒスタミンを生成される段階から抑制する効果があります。つまり起炎性物質を発生させない、作らせない作用があるということです。そうして炎症や痛み、浮腫(むくみ)、腫れ、発熱などを未然に防ぐ効果があります。

PGとは、生理活性物質の一種で炎症、浮腫などの原因となる発痛物質(起炎性物質)です。

例えば、生理痛・月経痛・子宮痛の痛みの原因はこのPGの出現で起こります。また風邪の初期症状で鼻が炎症を起こし、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどになるのも、このPGの出現が原因です。

キノビック酸グリコシドは、この発痛物質(起炎性物質)を体外に排除し、根本的に取り除く抗炎症作用というはたらきがあります。

この優れた抗炎症作用は、国連の機関、WHO世界保健機構により高い評価を受け、メディカルハーブ(薬効のある薬用植物ハーブ)として、1994年に公式認定されています。

 

 

キャッツクローについて、詳しくはこちらをご覧ください。


閃輝暗点を予防するためのサプリメント、牡蠣エキスDXを、積極的に活用しましょう!

 

「牡蠣肉エキス末」:

神経伝達物質セロトニンが、何らかの理由で不足することから血管の収縮、拡張が発生することが報告されています。

セロトニンの不足や欠乏は、そのセロトニンの原料となる、亜鉛・マグネシウム・トリプトファン・ビタミンB6・カルシウムなどといった、必須ミネラル・アミノ酸の不足が原因で起こると言われています。

これらの食品を意識して摂取するよう心がけ、普段の食生活や生活習慣のリズムを見直しましょう。

しかし、トリプトファンや亜鉛などは、食事からの摂取が難しいことでも知られています。

加工食品、インスタント食品、スナック菓子、コンビニ弁当などをよく食べられる方は、亜鉛の吸収が妨げらますので、亜鉛不足になりがちです。

そこで手軽に摂取する方法として、サプリメントの積極的な活用が望まれます。

亜鉛・マグネシウム・トリプトファン・ビタミンB6・カルシウムなど全てが、豊富に含まれている食材として、「牡蠣肉エキス末(かきにくえきすまつ)」があります。

うつ病やパニック障害の発症は、鉄分欠乏とタンパク質不足が原因のであることは医学的に証明されています。

「牡蠣肉エキス末」には鉄分やタンパク質が豊富です。

セロトニンを増やす原料となる栄養素、必須ミネラルと必須アミノ酸を豊富に含む「牡蠣肉エキス末」を意識的に活用して、セロトニン不足や鉄分欠乏を補いましょう。

出典:藤川徳美/著 「うつ・パニックは鉄不足が原因だった」(光文社新書)

 

インターネットのフリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」によりますと、「閃輝暗点」の療法のコーナーに、「亜鉛とカルシウム・マグネシウムのサプリメントは、閃輝暗点が起きないようにするための対処方法である」と書かれています。出典: ウィキペディアhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%83%E8%BC%9D%E6%9A%97%E7%82%B9           

牡蠣肉エキス末について詳しくはこちらをご覧ください。

体験者の声を掲載したサイトがあります。こちらをご覧ください。「閃輝暗点の経験者の声」


◯編集後記

病気と「闘う!」のではなく、上手にコントロールしましょう!

もう悩まなーい!明るいあしたを信じて、前に進みましょう!閃輝暗点の対処法にサプリメントを活用する。
もう悩まなーい! 明るいあしたを信じて、前に進みましょう!

  ここまで片頭痛を少しでも緩和するための対処法を解説してまいりました。

しかし「閃輝暗点」は原因すらまだはっきりとは解明されていませんので、わかっていないことが多くあります。ですから治療法も特効薬も確立されていません。いまのところ頭痛薬を飲むことしか治療法はありません。一生続く病気だともいわれています。50歳代、60歳代、70歳代になられても、今でも続いているという方がたくさんいらっしゃいます。

 

「このまま頭痛薬を一生飲み続けなければならないのか?」などといったネガティブな感情を持っていると「痛み」をより強く感じてしまいます。悲観ばかりしていても、何も前に進めません。

正しい改善法を知って、もっとポジティブに、楽観的に考えましょう。

 

「閃輝暗点」の改善法として、「生活習慣の見直し」を心がけましょう。そして病気と「闘う」のではなく、一生付き合ってゆく病気という認識をもって、うまくサプリメントや頭痛薬を用いることで、「閃輝暗点」を自分なりに上手にコントロールしていきましょう。

 

記事の中でご紹介したキャッツクローや、牡蠣肉エキス末は飲みやすくタブレット(粒タイプ)にして、サプリメントなどとして国内で広く流通しています。通信販売などでも市販されていますので興味のある人は飲むといいでしょう。

 「キャッツクロー」について詳しい説明はこちらをご覧ください。

「牡蠣肉エキス末」について詳しい説明はこちらをご覧ください。


「閃輝暗点」に関連するその他の記事


◯文豪 芥川龍之介も悩まされていた!?

 近代日本文学を代表する作家である、文豪 芥川龍之介。

彼も閃輝暗点に悩んでいたのではと言われています。

芥川龍之介の自殺の真相は今でも謎とされていますが、「この閃輝暗点が原因では?」と、

推測されています。

 

遺稿となった自伝小説「歯車」の中で、「瞼の裏に銀色の羽根を鱗のように畳んだ翼が見え

はじめた。」と書いています。

それがこの「閃輝暗点」だと言われています。 

   その小説「歯車」の内容を一部掲載しています。

 こちらでご覧いただけます。